プラス思考やマイナス思考が、スポーツやビジネスのパフォーマンス発揮に与える影響とは?

こんにちは。
メンタルコーチの梅田智也です。

マイナス思考が悪いもので、
プラス思考はいいものである、というように言われることがありますし、

「マイナス思考の人は、プラスにすべきだ」みたいな風潮があり、少し前まで「ポジティブ心理学」がすごく流行っていたように思います。


一概に、「ネガティブは良くない」「ポジティブが良い」とは思わないのですが、
それぞれの思考が、スポーツやビジネスのパフォーマンスに影響を与えるのであれば、それは整えていったほうが良いと思います。


この記事では、マイナスやプラスの思考の違いがパフォーマンスに与える影響と、その思考の整え方について、まとめてみました。


なぜマイナス思考をしてしまうのか?


例えば、スポーツの世界では、
テニスの場合、平均して試合中に30〜40回のマイナス思考を繰り返すと言われています。

またゴルフの場合、1ラウンド(18ホール)で、87回ものマイナス思考をしているという記録が残されています。

(参考:アスリートの心理学、中澤 史 著)


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とりわけ、テニスやゴルフは考える時間の方が多いスポーツですが、
サッカーや野球のようなその他のスポーツでも、
ビジネスの現場でも、
同じようにマイナス思考は出てくるものです。


では、このようなマイナス思考はどこから出てくるのでしょうか?


マイナス思考の多くは、

  • 弁解やグチ
  • 自己攻撃や自己叱責

の2つに集約されます。

(参考:勝つためのメンタルトレーニング、ジム・レアー著)


弁解やグチは、

  • 「チームメンバーの失敗のせいで、うまくいかなかった」
  • 「そもそも目標が大きすぎて、達成できるわけがない」

自己攻撃や自己叱責は、

  • 「この場面で失敗した自分は本当にできない奴だ」
  • 「何回同じミスをしてるんだ自分は・・・」

といったものがあります。


人は、ミスや失敗をすると少なからずショックを受けます。
その経験を繰り返すと、自分自身のプライドを守ろうと、自己防衛の心理が働き出します。

そして自己防衛するため(自分自身を守るため)に、
弁解やグチというイイワケで、自分自身を納得させたり、
自己攻撃や自己叱責でチャレンジや行動しない自分を作ります。


つまり、
マイナス思考は、自己防衛の心理から生じているものです。


プラス思考やマイナス思考がパフォーマンスに与える影響とは?


プラス思考とは、出来事を肯定的に、建設的に解釈する思考であり、
マイナス思考とは、出来事を否定的に、非建設的に解釈する思考の事です。


つまり、
プラス思考やマイナス思考は、「出来事に対して、状況や場面をどのように捉えるか」という認知のしかたや解釈の違いを言っています。


スポーツやビジネスのパフォーマンス発揮の観点から言えば、
この認知のしかたや解釈が決定的な影響力を持っています。


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例を出してみます。

あなたが、100人の前でプレゼンテーションをする機会を得たとしましょう(出来事)。


その場面で、「絶対にミスはしてはいけない」と認知した場合、「ミスしたらどうしよう・・・」という感情反応と「心臓がドキドキ、身体はガチガチ」という身体反応が引き起こされます。

このような状態では、良いパフォーマンスは望めません。


しかし、
その場面で、「いいチャンスだし思い切ってやろう、練習通りにやれば問題ない」と捉えた場合、心と身体もリラックスして、望めるでしょう。


つまり、
認知のしかた次第で、その後のパフォーマンスは大きく変わってきますし、プラス思考で、プラスの認知や解釈ができれば、パフォーマンスは大きく向上します。


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参考として、緊張とパフォーマンスの関係については、こちらの記事で詳しく説明しています。

> 「プレッシャーや緊張を和らげ、ベストパフォーマンスを発揮する方法」


マイナス思考をしがちな人の特徴


マイナス思考をしがちの人の特徴としては、

  • 「どうせ〇〇できない」と諦めが強い人
  • 「〇〇すべきである」という完璧主義の人

に多い傾向があります。

諦めてしまう人は、そのイイワケとして「弁解やグチ」というセルフトークを行いますし、
完璧主義者の人は、「失敗は許されない」という認知をしてしまうが故に、パフォーマンスが低下し、自己攻撃や自己叱咤を行なってしまいます。


一度マイナス思考が生じ、うまくいかない結果を引き起こすと、
それが引き金となり、
「弁解やグチ」「自己攻撃や自己叱責」を行い、
故に、次の出来事に対しても認知のしかたや解釈がマイナスになり、
結果的にパフォーマンスが低下してしまう、というマイナスのサイクルに入っていってしまします。


こういったマイナスのサイクルに入ってしまうと、スポーツでもビジネスでも、いくら頑張って練習したりトレーニングしても、思い通りの結果を残すことはできません。


ですから、マイナス思考に捉えてしまう、思考のクセを整える必要があります。


マイナス思考を改善する最初の一歩


マイナス思考を改善していく方法は、いろいろありますが、
小さく着実に改善していく事をオススメします。

出来事をプラスに捉えるか?マイナスに捉えるか?という思考のクセは、クセや習慣なので、トレーニングをする事で改善が期待できます。

できることから着実に!ですね。


僕のオススメは、日記を書くことです。


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日記の中で、

  • 1日を振り返りながら、出来事に対する認知にしかたや解釈に目を向ける
  • 今日感謝した事について書く

その2つをされると良いでしょう!


人は、1日に数万回、解釈すると言われています。
そのほとんどの解釈が無意識に行われているわけです。


ほとんどの方が、
日頃のパフォーマンスの低下の原因が、マイナス思考からきていることにすら気づいていませんので、まずは「気づく事」から始めることが良いでしょう。

ですから、毎日振り返り、
「あの時、ああいった結果(パフォーマンス)だったのは、こう考えていたからかもしれない」
と振り返り、思考のクセに気づくところからはじめるというわけです。


そして、気づけるようになってきたら、
次は「どうすれば、その思考のクセを改善できるのか?」を考えてみると良いでしょう!

そうすることで、思考のクセを少しつづ正していくことができます。


また「1日の感謝」について書くことは、
「感謝に焦点を当てること」で、多くの方の支援や協力、助けがあって、今の自分がいることに気づくことができるので、全ての物事を前向きに捉えることができるようになってきます。

感謝を振り返ることが、プラス思考につながっていくんですね。

(多くのトップアスリートや経営者が日記や日誌を書いているのは、こういった意味があるからです。)


より具体的にマイナス思考をプラス思考に転換する方法はこちらをご覧ください。

> 「マイナス思考は変えられる。認知療法に基づくプラス思考を生み出す3つのステップ」


ちなみ僕は、「5年日記」という日記を使って、
日々の思考のクセと1日の感謝について振り返っています。

この日記は、5年の記録が1冊の本に詰め込まれるので、5年間の足跡を残していけるという意味でもすごくオススメです。


画像の説明


興味を持たれた方は、是非やってみてください。





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【このブログの著者】

梅田智也(メンタルコーチ)
経営者、ビジネスパーソンを中心に、述べ1000人以上のメンタル面でのサポートを全国で提供中。
法人役員、国立大学講師も兼務、『メンタルに左右されず自信と確信を取り戻し、本気の挑戦を楽しむ人を増やす』ことを理念に活動中。
>>詳細プロフィール 続きはこちら

メンタルコーチ 梅田智也


【これまでの実績(2019年10月)】

コーチングをさせて頂いた方:述べ1,000人以上

◆経営者・個人事業主
英会話教室 経営者 / 塾 経営者 / 運送会社 経営者 / 治療院 経営者 / 出版社 経営者 / 保険代理店 経営者 / 介護施設 経営者 / 飲食店 経営者 / メガネ販売店 経営者 / 農場経営者 / 人材派遣 経営者 / 弁護士 / 公認会計士 / 税理士 / 司法書士 / 医者 / ライフプランナー / フリーフォトグラファー / ブランドデザイナー / バイヤー / フラワーデザイナー / イベントプロデューサー / 経営コンサルタント / ネットワークビジネス / パーソナルトレーナー / 心理カウンセラー / プロコーチ

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