コーチの役割

コーチは,クライアントに質問し,勇気づけ,アドバイスし,挑戦し,リクエストして ,クライアントが何を本当に何をしたいのか,何を求めているのか,に耳を傾けます。コーチは ,クライアント自身とクライアントが人生に求めているものに焦点を当てます。コーチは完全にクライアントの味方です。

コーチングは、コーチとクライアントの両方で築くものです。お互いに 現在進行形でフィードバックし合い,クライアントの人生をサポートするために何が出来るかを考えていく手伝いをします。コーチはクライアントと一緒に旅をしますが ,コーチング・プロセスの中でクライアントがとっていく行動に対する責任はすべてクライアントにあります。 コーチングは,クライアントに準備ができていて初めて機能するものです。もしクライアントがベストを尽くせないのであれば,そう言えばいいのです。ベストを尽くせる状態ではないのであれば ,コーチは状況を理解し,コーチができることをクライアントにするはずです。たとえば,コーチは,こんなことをする。

・リクエスト  コーチは「今月末までに,~を完成させてください」というようなはっきりとしたリクエストをクライアントにする。クライアントは,リクエストを受け入れても,代替案を出しても,リクエストを拒否しても構わない。クライアントがどう答えても,コーチはクライアントを支持する。

・提案あるいはアドバイス  もしコーチが状況について完全に理解し,クライアントがそれを完全に受け入れれば,問題をどう解決するか,チャンスをどう手に入れるかについてアドバイスをすることがあります。もし,コーチが言うことで使えるものがあれば,自分自身の判断で使えばいいのです。

・率直あるいはアサーティブ クライアントの声を聞いて、おかしいと思ったら、コーチはそのことについてクライアントに尋ねます。ほんの少しの瞬間が、物事を解決するきっかけとなることがよくあるのです。しかし、クライアントとコンフロントするようなことはしません。ただ、もっと近づいてそのこととちゃんと向き合うようにサポートするだけです。

・宿題 セッションとセッションの間に,ゴールを立てるようにリクエストする。もしそれがいやなら,正直に言えばいいのです。

コーチングから最高のものを得るには
コーチはコーチングのセッションから,最大のものをクライアントに得てほしいと思っています。以下はコーチングから最大限のものを手に入れるために,クライアントは何をすべきか。

・自分が何を求めているかにフォーカスし続ける
コーチングは,クライアントが明確なゴールをもっているときにもっとも機能します。まず最初に,クライアントは人生をどんなものにしたいのかを考えてください。それから,今の状態とクライアントが望む状態とのギャップをはっきりさせます。コーチングはそれを明確にするのに非常に役立つツールです。

・変わっていく自分を受け入れる
多くのクライアントは,ある特定のゴールを達成するためにコーチをつけます。しかし,コーチングを受けているクライアントは,コーチングの中で,自分自身について新たな発見をし,本当に自分のありたい状態にふさわしいものにゴールを シフトさせていけることに気づきます。自分がコーチングを通して,微妙に変化し,成長していることを受け入れ,その自分に付き合う姿勢が必要です。個人的な,そして仕事上での成長を加速するのに,コーチングは非常に効果的です。

・出来るという確信をもつ
コーチはコーチとしてたくさんのことを要求します。クライアントが新しいアプローチを試し,積極的に新しいことを試すことを望んでいます。コーチは,クライアントに本当のことを話してほしいし,クライアントの個人的な基準を上げ,さらに高いゴールを目指すことを望んでいます。クライアントが成長したいと望めば望むほど,多くのものをコーチングから手に入れることができます。 そのサポートをするためにコーチがいます。不安になったら,コーチにそう求めればいいのです。

・すべてのセッションに準備をして臨む
コーチングセッションから多くのものを手に入れるためには,各セッションごとに話したいことを準備しておいてほしいし,メールかFAXで事前にコーチに送 れば,セッションをさらに有意義にすることができます。

・コーチのリクエストに応える
毎週,クライアント自身で,自分のとる行動とゴールを決めてもらいます。もしセッション後の一週間が忙しい週になるとわかっていれば, コーチはそうやって,クライアントに高いハードルにチャレンジすることを求めます。もちろんハードルや宿題のハードルを下げることは出来ます。するのはご自分自身なのですから。いずれにしろ,コーチはクライアントが自分の可能性をすべて引き出すことができるようにサポートします。